豆皿あそび – 骨董のある風景Enjoy mini plate -Japanese Antiques-
骨董の日 1/20(金) - 1/22(日)
豆皿は、古くから日本各地でつくられていた最も小さなうつわ。多種多様な意匠があり、そこには職人の卓越した技術と遊び心、手のひらにおさまる日本文化を見て取れます。
Mame-Zara (mini plates) are the smallest vessels that have been made in various parts of Japan since ancient times. The variety of designs shows the craftsmen's skills and playful spirit.
豆皿あそび
手のひらに乗る小さな皿「豆皿」。小さいながらもこれほど愛らしく親しまれてきたうつわはありません。
手描きの伊万里や染付、型紙などで柄をプリントする印判、織部や京焼、九谷焼に薩摩焼…、日本各地で様々な手法で生産されていました。
模様もさまざまで、花鳥風月、縁起柄、吉祥紋様、獅子や龍など架空の動物や春夏秋冬の情緒的なものまで、個性豊かな意匠や変形皿なども多くあります。
小さいと言えども手間を惜しまぬ丁寧な仕事のものや、手のひらより小さな皿をキャンバスに見立て、まるで絵画を描くようにつくり手が楽しんで描いたものなど、見て取れます。
揃いもので絵変わりのもの、おおらかに描かれた呉須の色味や絵の違いを楽しんだり、中には描き忘れかしら?と思うものがあったり。宝物探しのよう。
使い方もさまざま。昔は手塩皿と呼ばれ、お塩を盛って食膳のお箸の脇に置いていたもの。やがて醤油や漬物などを載せる豆皿や小皿と変化しました。ちょっとしたお菓子を載せたり、食器としてだけでなく飾って楽しんだり、小物入れにしたり。
一見ばらばらに見える豆皿も、それぞれの組み合わせや、お盆やプレート、猪口など他のものと取り合わせることで、出会いの妙が生まれ、季節ごとにシーンごとにさまざまに楽しめます。
あそび心と愛らしさに惹かれる豆皿。かくも小さきその姿の中に、美しさや静けさ、卓越した技術や遊び心など、日本のさまざまな文化が宝物のように詰まった豆皿を、手にとって愛でながらお気に入りの一枚を探しませんか。
骨董の日1/20(金) – 1/22(日)
毎月第3金・土・日曜日は「骨董の日」。1月の特集は豆皿。
(※今年から金土日の3日間となりました。)
年明けらしく、華やかな古伊万里を中心に、染付や印判など、さまざまな絵柄や形の豆皿や小皿を取り揃えました。立春を祝うお膳や鉢なども併せて取り揃えています。日々の暮らしを華やかにしてくれる骨董のうつわを、季節と共にお愉しみください。
当日は、骨董や日本の食文化・うつわ暮らしに詳しい目利きによる、骨董のお見立ても行います。骨董を通して、日本のモノづくりの奥深さや季節に寄り添う日本の暮らしなど、ご一緒に探索をしてみませんか。