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  • 九谷焼五彩を受け継ぐ 真生窯
  • 2023年10月30日

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    九谷焼五彩を受け継ぐ 真生窯Inheriting the old Kutani spirits - Sinsei kiln

    11/2(木) - 11/30(木)

    先人が守り受け継いできた伝統の技術や意匠を大切にしながら生み出される、繊細緻密な筆遣いと古九谷の風格。真生窯ならではの九谷焼をご覧ください。実演:11/11(土)・12(日)

    The delicate and precise brushwork and Ko-Kutani style are produced while respecting the traditional techniques and designs. Please enjoy the delicate brushwork and Kutani-style of Shinsei kiln.

    大らかさと煌びやかさを合わせ持つ、独特の力強い様式美の九谷焼。

    先人が守り受け継いできた九谷焼伝統の技術や意匠を大切にしながら、繊細緻密な筆遣いと古九谷の風格が漂う作品を生み出しています。真生窯の九谷焼の表現をお楽しみください。

     

    繊細緻密な筆遣いと古九谷の風格漂う「真生窯」

    真生窯初代宮本忠夫さんは、その奥深い古九谷の魅力に魅せられ、再興に尽力した松雲堂の名工 二代松本佐吉さんに師事し、その後歴史あるこの地に窯を開きました。

    超絶技巧ともいうべき、緻密かつ繊細な筆遣いと、重厚な色彩による装飾的な図案。1点1点の作品へ膨大な手間を費やす故に寡作のため、忠夫さんの作品は「幻の九谷」とも称されています。

    ご子息の雅夫さんは、精緻な呉須の線描と掻き落としで独特な質感の下地を作り、その上に緑釉を塗る「緑彩」をはじめとする技法で、現代の新しい表現に取り組んでいます。近年は、忠夫さんの色絵細描技法の継承にも力を注いでいます。2022年には第4回三井ゴールデン匠賞を受賞。職人・作家としての技術力の高さだけでなく、「本物の九谷焼」を広く知らせる活動から産地全体への貢献度が高く評価されました。

     

    日本の代表的な色絵陶磁 JAPAN KUTANI

    九谷焼の歴史は、江戸時代初期の1655(明暦元)年ごろにさかのぼります。

    九谷(現石川県山中町九谷)の金山で磁鉱が発見されたことに着目した大聖寺藩主、前田利治が、金山で錬金の役を務めていた後藤才次郎に命じ製陶の技術を学ばせ九谷の窯を開窯し、豪快な色絵陶磁器を焼きました。

    加賀藩前田家の文化政策と豊かな財力のあるこの時代は、全国から著名な職人、画家、学者、茶人たちが招かれ、「百万石美術工芸の華」が咲き誇った時代として、多くの優れた美術工芸品が作られました。

    九谷焼は、その中でも最も代表的な工芸品となります。
    理由は定かではありませんが、華やかな九谷焼文化は元禄(1700年)頃、突然廃絶されてしまいました。この間に焼かれたものが後世、古九谷(こくたに)と呼ばれ、日本の色絵磁器の代表として高く評価されています。

     


     

    制作実演

    日時
    11/11(土)・12(日) 12:00 – 18:00
    内容
    色絵細描・緑彩の線描と彩色
    会場
    THE COVER NIPPON店内
    実演者
    宮本雅夫 (真生窯) 日本工芸会正会員・伝統工芸士
    注意事項
    ※災害などのやむを得ない事情により、予定しております内容が余儀なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

    真生窯 宮本雅夫氏

    石川県小松市生まれ。東京芸術大学美術学部卒業後、実家に戻り色絵細描の名手である父・忠夫さんが営む真生窯にて作陶を始める。現在、日本工芸会正会員で、様々な公募展に出展し受賞を重ねる。

    作品は、精緻な呉須の線描と掻き落としで独特な質感の下地を作り、その上に窯独自の透明度の高い緑釉を施す「緑彩」作品が特徴的である。翡翠のような美しい緑色のみで表現された器は品格ある佇まいであり、他に類を見ない。
    九谷焼の伝統を踏まえつつ、それらを自らの新しい解釈で表現し、オリジナリティを確立。近年は父から伝わる色絵細描技法による作品も発表している。

    1971年
    石川県小松市に九谷焼作家 宮本忠夫の長男として生まれる
    1996年
    東京藝術大学 美術学部卒業
    第43回 日本伝統工芸展 初入選
    1999年
    日本工芸会 正会員 認定
    2005年
    文化庁 派遣新進芸術家 在外研修員として渡伊(ローマ)
    第28回 伝統九谷焼工芸展 出品作「黄地紅彩葵文平鉢」石川県立美術館 買上
    2010年
    小松空港 到着ロビー 陶壁「五箇山」制作
    2014年
    第37回 伝統九谷焼工芸展 大賞
    2016年
    第22回 金沢兼六園大茶会 工芸作品公募展 最高賞
    2017年
    「伝統と創造 現代九谷焼の旗手たち」展 富山市佐藤記念美術館
    2018年
    第11回 現代茶陶展 TOKI織部奨励賞
    第32回 四日市萬古陶磁器コンペ 2018グランプリ
    第65回 日本伝統工芸展出品作「緑彩真麗線文鉢」宮内庁買上
    2019年
    「九谷 宮本忠夫・雅夫父子展」日本橋高島屋 美術画廊
    第66回 日本伝統工芸展出品作「緑彩真麗線文鉢」宮内庁買上
    2021年
    第23回日本伝統工芸士会作品展 最高賞 衆議院議長賞受賞
    2022年
    第4回三井ゴールデン匠賞 受賞
    2023年
    第63回石川の伝統工芸展 NHK金沢放送局長賞
    第51回北海道陶芸展 大賞
    現在
    (公社)日本工芸会正会員
    伝統工芸士
    小松九谷工業協同組合理事長
    作品収蔵先
    宮内庁 / 石川県立美術館 / 能美市九谷焼美術館 / 小松市立博物館 / 緑ヶ丘美術館 / (公財)上花輪歴史館 / 三井広報委員会

     

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