10月を迎え、単衣(ひとえ)から袷(あわせ)へと、衣替えの季節となりました。
四季があり、季節によって気候が変化する日本では、季節ごとに衣類や持ち物、住まいの設えまでも替えてきました。こうしたことは、日本のモノづくりの多様性や技術の発展にも影響しています。古来より、四季に併せて式服を替えていたことから行われ定着した衣替えも、季節の変化や多様なスタイルなどから、今の暮らしからなくなりつつあるものの、和服では、この衣替えのしきたりが今も大切に守られています。
袷の季節は特に長く、10月から冬を越して5月末まで楽しめます。そんな秋から始まる袷の季節に、華やかにお召しいただける「きものの愉しみ」をご紹介します。
佐竹塾 10/27(日)・28(月)
西陣織を始めて今年で70周年、美智子妃殿下をはじめとした各界の著名人に選ばれている「佐竹孝機業店」を特集します。
現在、石川県を拠点に帯を制作。加賀の献上絹である「加賀絹」の制作も、蚕を育てるところから行っています。京都西陣に店を構え、品格ある着物文化の一端を担っています。
今回は、「佐竹孝機業店」を家業とする佐竹美都子氏をお招きし、伝統的な品々からオリジナルブランドの「かはらひこ」まで様々にご案内いただきます。佐竹氏の素敵なお人柄に触れながら、存分にお愉しみください。
開催概要
日時:10/27(日)・10/28(月)
場所:THE COVER NIPPON(東京ミッドタウン ガレリア3F)
佐竹美都子
1976年 京都市生まれ
1999年 同志社大学経済学部卒業
1999年 株式会社三和銀行入社
2004年 アテネ五輪セーリング日本代表11位
2005年 家業の西陣織製造業につく
2012年 株式会社西陣坐佐織設立
2013年 オリジナルブランド「かはひらこ」立上げ
きものクリニック 10/27(日)・28(月) ・29(火)
秋の衣替え、浴衣や単衣・薄物のきものをしまう前に、大切なきものをいつまでも美しくお召いただけるように、しっかりとお手入れすることが必要です。特に夏は汗をかいたり、目には見えない汚れが、染みや虫喰いになってしまうこともありますので、1回でもお召いただいたら、丸洗いをお勧めします。
10月のきものクリニック >>
今月の馬場塾 10/30(水)・31(木)
日本一の帯の産地「京都西陣」から屈指の技術を誇る「とみや織物」の工場長・馬場洋次郎氏による「馬場塾」、ご好評により定期開催しております。新作も届いておりますので、どうぞお立ち寄りください。