津軽塗伝統工芸士会は 伝統技法の継承と更なる技術向上、そして後継者の確保と育成を目的とし1980年に設立されました。2017年現在、20名の津軽塗伝統工芸士が会員として活動しています。この度、青森展に合せて、その中の有志7名より、力強く美しい津軽塗の匠の技をご紹介します。
津軽塗の代表的な技法
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錦塗(にしきぬり)
錦を思わせる絢爛豪華な塗り。非常に多くの手間と高度な技術を要する上に、錦塗を塗り上げることができる職人もごくわずかなため、大変価値が高い。
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紋紗塗(もんしゃぬり)
艶消しの黒地に艶のある黒漆の模様が浮き出る津軽塗ならではの技法。黒漆で絵や紋様を筆で高肉に描いた後、漆を塗布し籾殻の炭粉の中から模様が現れる。
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七々子塗(ななこぬり)
菜の花の種の輪状突起に別の色の漆を塗って研ぎだしたもの。輪紋が魚の卵を連想させることから、「魚子」「菜々子」などの文字が当てられている。
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唐塗(からぬり)
津軽塗の代表格。唐塗独特の斑点模様は、卵白入りの黒色漆を仕掛べらという特殊なへらで凸模様を付け、その上に色漆を塗り重ね研ぎだすことで生まれる。
津軽塗七人衆
輪島 省治 / 坂本 彰彦 / 蒔 苗太 / 今 年人 / 白川 勝義 / 鈴木 滋 / 木村 正人
主催 津軽塗伝統工芸士会
主催 津軽塗伝統工芸士会