竹が織りなす芸術 駿河竹千筋細工(静岡)Art of woven bamboo: Suruga Take Sensujizaiku or Bamboo Thousand-Striped Craft (Shizuoka)
7/1(火) - 8/17(日)
無数の竹ひごが織りなす優美な曲線と繊細な直線による竹の芸術品「駿河竹千筋細工」。趣ある涼やかな夏の暮らしをお愉しみください。 製作実演会:7/12(土)・13(日)
Suruga Bamboo Sensuji Crafts is a bamboo artwork with graceful curves and delicate straight lines woven by countless bamboo strips. Please enjoy the cool summer life with a touch of elegance. Demonstration: 7/12(Sat) & 7/13(Sun)
駿河竹千筋細工するがたけせんすじざいく
目にも涼やかな、夏の風を運んでくれる「駿河竹千筋細工」。駿河竹千筋細工は、江戸時代初期に、主として武士の内職として始まりました。
静岡の駿府城付近には良質の竹林が在り、非番の鷹匠はその竹を使って、鷹狩りの餌を入れる籠づくりに精を出していました。江戸時代の参勤交代の大名から東海道を通る人々まで皆がこぞって買い求めた名産品となりました。

駿河竹千筋細工は、まず竹を育てて、手入れするところから始まります。苦竹(まだけ)、孟宗竹(もうそうちく)と呼ばれる、節と節の間が長く、まっすぐな竹を育てて使うことにより、より美しい仕上がりになります。育てられた竹は、伐採され、油抜き、乾燥という工程を経て、駿河竹千筋細工の材料となります。

優美な曲線と繊細な直線による独特の意匠は、編んで作られる一般的な竹細工と異なり、細く丸く削った竹の「丸ひご」を輪に組み込むという技法から生まれます。
籠枕や編み笠、虫籠など、参勤交代の大名や、東海道を通る人々が買い求めた名産品。そして、竹そのものの美と伝統の技、常に新たな美を模索する、職人の創造意欲が生み出す工芸品です。

「駿河竹千筋細工」製作実演会

期間中は、みやび行燈製作所の 駿河竹千筋細工 伝統工芸士・杉山 茂靖さんをお迎えし、熟練の手技により、1cmの竹から0.8mmの極細の丸ひごになるまでの工程、こちらの材料づくりをお見せします。手間暇を惜しまない職人技を、是非この貴重な機会に、間近でご覧ください。
開催概要
日程:7/12(土) 12:00 – 18:00 / 7/13(日) 12:00 – 17:00)
場所:THE COVER NIPPON (東京ミッドタウン ガレリア3F)
実演:伝統工芸士 杉山 茂靖

杉山 茂靖
Sugiyama Shigeyasu
杉山 茂靖
Sugiyama Shigeyasu
「みやび行燈製作所」の会長・杉山雅泰さんの三男。高校卒業後、大阪の雛人形店で6年間接客を学び、その後「駿河竹千筋細工」の伝統工芸士・渡邊鉄夫さんに師事。長男(社長)、次男(専務)とともに、職人として家業を継ぐ。また、製作活動に留まらず、竹林管理や道具作りなど、工房を支える様々な職人の後継者問題とともに、次世代へと繋ぐ発信や新しい試みに挑む。

竹篭の中にうつわやお料理など入れて、夏の涼やかさと一緒に運んでくれます。
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着物や浴衣、夏はもちろん、お正月の和装にもおすすめの縁起の良い竹の手提げです。
和洋さまざまなスタイルに華を添えてくれます。

幾何学に竹ひごを組んだ新作トレイ。夏の涼やかなテーブルウエアや、インテリアトレイとしてもお使いいただけます。

ジャパンディなスタイルの置き型照明。カーブを描く竹ひごが照明の陰影で美しいシルエットをつくります。