宇宙を映した天目急須 昭龍窯 (愛知)Tenmoku teapot reflecting the universe, Shoryu Kiln
1/2(火) - 2/29(木)
古来より日本人の心を魅了してきた「天目茶碗」。常に新しい技法に挑戦する昭龍窯が生み出した天目釉を、常滑急須に映し出しました。唯一無二の美しい急須をお愉しみください。
Since ancient times, "Tenmoku tea bowls" have fascinated the hearts of Japanese people. Shoryu Kiln, which is always challenging new techniques, has created the Tenmoku glaze on the Tokoname teapot. Please enjoy the one and only beautiful kyusu.
「どうぞ一服のお茶を」。茶の湯は、 長い年月をかけて磨き抜かれ、今日に受け継がれてきた日本人の自然感、美意識など、日本のさまざまな「かたち」で継承されてきました。
唯一無二の「昭龍天目」
昭龍窯は、常滑焼の伝統を大切にしながらも、常に新しい技術に挑戦し、独自のスタイルで美しい急須を製作しています。
昭龍窯を立ち上げ40年以上第一線で活躍している伝統工芸士の梅原昭二さん。2017年には長年の活躍が評価され、瑞宝単光章を受章されています。昭龍窯と言えば軽い急須を作ることで知られており、薄く成形し、表面を整えるという名人技の持ち主です。
昭龍は長年の研究の結果生み出した独特の光沢を放つ「天目」模様が特徴で、他では真似の出来ない表情を醸し出しています。唯一無二の美しい急須は、日本のみならず海外でも高い評価を得ています。
古来より日本人の心を魅了してきた天目文様
まるで宝石のように美しい、一つとして同じ模様が出来ない無限の文様
今年のお正月は、小さな急須の中に宇宙を映しこんだ「昭龍窯」の急須で、一服のお茶がもたらす、幸福なひとときをお愉しみください。
常滑焼 昭龍陶園
梅原 昭二 Shoji Umehara
伝統工芸士
- 1945年
- 愛知県常滑市に生まれる
- 1965年
- 初代 北龍に師事
- 1978年
- 独立 昭龍陶園創立
- 1988年
- 常滑焼陶業振興金融協会賞
- 1994年
- 伝統工芸士認定
- 2001年
- 愛知県優秀技術者受賞
- 2002年
- とこなめ焼中部経済産業大臣賞
長三賞陶業展 奨励賞
とこなめ焼振興展 経済産業大臣賞 - 2005年
- 長三賞陶業展 奨励賞
- 2009年
- 長三賞陶業展 審查員特別賞
- 2010年
- とこなめ焼振興展 市議会議長賞
- 2011年
- とこなめ焼振興展 経済産業大臣賞
長三賞陶業展 長三賞 - 2013年
- 伝統的工芸品産業産業大臣 功労賞
とこなめ焼振興展 市長賞
中部経済産業局長表彰 - 2014年
- 経済産業大臣賞
- 2017年
- 瑞宝単光章受章
- 2019年
- 首届世界壶艺大赛 優秀賞
豊かな技術を持つ、六古窯最大の産地「常滑焼」
常滑焼は、日本の六古窯の一つです。2017年、瀬戸焼、越前焼、丹波立杭焼、備前焼、信楽焼、とともに、日本六古窯として日本遺産に認定されました。
日本六古窯の一つに数えられ、その起源は平安末期にまでさかのぼります。古来より大瓶・大壼などの日用雑 器が有名です。桃山時代には茶道具、江戸時代には、この地で産出する鉄分の多い陶土の性質を巧みに生か した朱泥焼(しゅでいやき)や白泥焼(はくでいやき)、火色焼(ひいろやき)を作り、今日の基礎が築かれ、良質な陶土(とうど)の性質を生かして、多種多様な製品が生産されています。
なかでも、粘土に含まれている鉄分を赤く発色させることにより生まれる朱泥は、常滑焼の代表作として有名です。