北海道の自然を硝子に映す 北島雅子・陽子Reflecting Hokkaido's Nature in Glass-Masako & Yoko Kitajima
6/21(水) - 7/11(火)
繊細でおぼろげな風合いが美しい北島さんの硝子。北海道はニセコ、羊蹄山の麓の自然をモチーフに、サンドブラスト技法で製作した硝子の器は、涼やかな夏へ誘ってくれるよう。
Masako & Yoko Kitajima creates glassware with a sense of delicate and hazy texture. The motifs of her glassware are from the nature in foot of Mt. Yotei, in Niseko, Hokkaido. The glassware are made by sandblasting techniques, and they seems to invite us to a cool and refreshing summer.
繊細でおぼろげな風合いの中に、透き通るような美しいブルー。これからの夏を涼やかに彩る、美しいシルエットのフラワーベースやゴブレットなど、様々なアイテムが揃います。
映し出す影も美しく、花との饗宴を魅せてくれます。華やかな硝子の器は、食卓だけでなく、インテリアのアクセントとして飾って眺めていたいほど。見た目にも涼しく、爽やかな風を運んでくれます。
北島雅子 作
清楚で優しいサンドブラストのグラスは、食前酒や食後酒のグラスとして、冷茶やソーダなどに、夏の涼やかなひとくちを届けてくれます。
硝子の彫刻 - サンドブラスト
北島雅子さん・陽子さんの幻想的な世界は、硝子の彫刻技法のひとつ「サンドブラスト」という技法で製作されています。
サンドブラストとは、硬くて細かい砂(金剛砂など)を高圧で吹き付けガラスなど素材の表面を削り取ることでデザインを表現する技法。もとは工業用の錆落としとして1870年アメリカで開発され、当時はショットブラストと呼ばれ、20世紀に入って美術工芸用として改良されたのがサンドブラストです。日本には明治末頃に入ってきました。
デザイン以外の部分に覆いを掛け、覆われていない露出部分だけ砂が吹きつけられて素材が削られデザインを描くことができます。砂を吹きつける時間の長さ、圧力の強弱などを調整し 彫る深さに差をつけることで段差をつけ立体的に見えるように彫ることも出来ます。
北島陽子 作
今回の特集では、いつもお取り扱いのグラス類に加え、ダイナミックな絵柄を施した大鉢なども届きます。まるで装飾品のような美しさは、ラグジュアリな心地にしてくれます。
北島 雅子 Masako Kitajima
硝子作家
日本ガラス工芸協会正会員
経歴
1991 「個展」京王百貨店新宿
1993 「個展」天満屋広島店
1994 「現代美術家協会展」入賞
1994 「個展」松屋銀座
2000 北海道ニセコに工房を移転