世界唯一の染色技法を継承 京都マーブルInheriting the world's only dyeing technique - Kyoto Marble
20世紀初頭にヨーロッパで開発されたという染色技法を今に伝える京都マーブル。日本で織られた上質のシルクを厳選し、世界唯一の染色技法で染められたスカーフをご覧ください。
Kyoto Marble brings to life a dyeing technique that was invented in Europe in the early 20th century. Please take a look at our scarves made of carefully selected high quality silk woven in Japan and dyed using the world's only dyeing technique.
20世紀初頭にスイスとドイツで開発されたマーブルプリント。発祥の地ヨーロッパにも残っておらず、「京都マーブル」は世界で唯一その技法を継承しています。
鮮やかな色彩と、複雑な柄の組み合わせ、手作りならではの温かみのあるプリントが特徴。京都マーブルのスカーフは、日本で織られた上質のシルクを厳選し、縫製も日本で行うなど、made in Japanにこだわった商品づくりを行っています。

世界唯一の染色技法
その技法の特徴は、一般的なスクリーン技法とは異なり、一度に沢山の色を染められることで、それが京都マーブル技法の最大の魅力となっています。
1柄に20-30色を使うことも多く、別名「100色プリント」と呼ばれるとおり、100色を同時に染めることも可能です。
さまざまな柄を表現できるうえ、原料に固形の糊を使うため、複数のパターンをモザイクのように組み合わせることができ、これにより柄のパターンは無限に広がります。また、デジタルプリントとは異なり、立体感があり、色に深みもあります。ほとんどの加工は手作業で行うため、手作りならではの温かみのある風合いが魅力です。

原料の糊づくりから始まって、作業のほとんどは手作業で行われます。
「京都マーブル」の前身「日本芸染」の創業者 西岡利男さんが、1963年当時西ドイツで隆盛だったマーブルプリントの技術を学ぶため、ケルンの北西に位置するライトという街の工房で技術を習得し帰国。67年に独立して工房を開き、マーブルプリントを花開かせました。
現在、複雑な工程が必要なマーブルプリントを操ることができるのは、西岡さんの義理の息子である野瀬守可(のせもりよし)さんただひとり。創業から50年余り、色のレシピを記してきた数百冊のノートがあり、これらを手仕事を重ねて身につけた野瀬さんの職人の技と感性は、ヨーロッパのラグジュアリブランドをも魅了しています。
現在は、野瀬さんの三男・仁彦(きみひこ)さんがそばで学び、次の世代に繋げようとしています。