自然が創る 力強い屋久杉の杢目(鹿児島)The powerful grain of Yakusugi cedar created by nature
5/1(月)~31(水)
世界遺産・屋久島で1000年を生きる屋久杉。三代に渡って屋久杉を知り尽くした職人技から生まれた品々が届きました。年輪の手触りから悠久の自然へ想いを馳せてみませんか。
Yakusugi - Cedar living for 1000 years in Yakushima, a World Heritage Site. We have received products made by craftsmen who know Yakusugi well. Why don't you think about the eternal nature from the touch of the annual rings?
今回の特集では、樹齢1000年を超す希少材・屋久杉に刻まれた美しい杢目(もくめ)を活かすため、代々受け継がれてきた伝統の挽き技法で仕上げられた、暮らしの器からアート作品までお届けします。
屋久杉yakusugi
「屋久杉」とは、屋久島の標高500mを超える山地に自生していること、かつ樹齢1000年以上という厳しい条件を満たしたスギのみを「屋久杉」と呼ぶことができます。
屋久杉が自生する山間部の土壌は栄養に乏しい花崗岩ですが、その代わり1年を通して非常に雨量が多く、新鮮な水に恵まれています。
屋久杉は1年に数ミリずつと、ゆっくり成長します。こうした環境から、屋久杉の象徴ともいうべき、緻密な杢目や流麗華麗な文様、深みのある色味が生まれます。非常に珍しい杢目も、屋久杉ではところどころで見られます。
1000年以上の長い年月、雨や風などの自然災害に耐えながらゆっくりと育つ屋久杉は、美しさと強さを兼ね備えながらも、同時にうねりながら育つため、加工には大変手間がかかり不向きであり、挽き物(ひきもの)としてはほとんど顧みられることがありませんでした。
そんな中、加工の難しさを克服し、生産を始めたのが、原工芸 初代款亮(雅号/かんりょう)の原秋夫さんです。屋久杉素材の挽き物の卓越した技術が認められ、1984(昭和59)年に青色桐葉章を受章しました。
その後、二代目款亮・原匠さんは、引き継いだ技巧を更に高め、数々の工芸展で表彰され、2000年には卓越した技能者に贈られる「現代の名工」を受賞し、屋久杉挽き物の名工として、その存在が知られるようになりました。
そして、三代目款亮・原正樹さんは熟練の技巧を活かして、新たな工芸品を生み出し続けている革新的な挽き物師です。現在は二代目と三代目により、さらなる探究による屋久杉の品々を生み出しています。
※実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。
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