風を感じる 暖簾Feel the wind ”Noren”
昔から人々は五感で涼を感じ、自然を受け入れてきました。風を目でも感じさせてくれる暖簾は、日々の暮らしに季節の移り変わりの楽しみを心地よい風と共に与えてくれることでしょう。
Since ancient times, people have used their five senses to feel cool and embrace nature. Noren, which lets you sense the breeze with your eyes, will give you the pleasure of enjoying the changing seasons along with the pleasant breeze.
暦の上では、8月7日に立秋を迎えます。
まだまだ暑さが続きますが、真夏の熱気の中にも、徐々に秋の気配が近づいてきます。
昔から日本では、人々は五感で涼を感じ、自然を受け入れてきました。インテリアとしてはもちろん、風を肌だけでなく目でも感じさせてくれる暖簾は、日々の暮らしに季節の移り変わりの楽しみを心地よい風と共に与えてくれることでしょう。
暖簾
古来、暖簾は建物に直接風や光が入るのを防いだり、外からの目隠しとして内外を柔らかく仕切りる為に使われていました。一番古く暖簾の存在が確認されているのは平安時代とされ、庶民の生活を描いた『信貴山縁起絵巻』の中で描かれています。
室町時代になると、暖簾は次第に庶民の日用品から商売道具の一つへと進化し、開店・閉店の目印、また屋号や家紋が描かれ、識字率の向上と共に看板としての役割りを果たすようになっていきました。「暖簾を分ける」「暖簾をおろす」という慣用句としても現在も残っています。また、戦前は、ご飯屋さんや居酒屋さんでお客さんが出ていく際に、肴をつまんで汚れた手をちょっと暖簾で拭いていくという習慣もあり、暖簾が汚れている店ほど繁盛している店とも言われていたそうです。
現代では、染色技術や加工技術の発達により、様々なデザインが生み出され、鑑賞用のタペストリーなどとしても親しまれています。現代のライフスタイルに合わせて変化し続ける暖簾は、古来の用途を引継ぎながらも日々新たなスタイルが生み出され続けています。
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