夏を涼やかに暮らす竹かご 別府竹細工Beppu Bamboo basket for cooling off in summer
雨後の緑が目に鮮やかな季節、清々しい竹素材は夏の暮らしに涼やかさを添えてくれます。別府竹細工より竹かごを中心に、食卓やインテリアを彩る暮らしの道具をお楽しみください。
The refreshing bamboo material adds coolness to your summer life. Along with bamboo baskets, items for living that colors the dining table and interior have arrived.
インテリアに清々しい竹素材を加えると、夏らしい空気に包まれます。昔から私たちの暮らしを支えてきた竹かごは、機能性に加え、手仕事ならではの美しさも備わっています。また大切に扱うほどに味わいが増し、長く使えます。インテリアや食卓を心地よくしてくれる、昔ながらの竹細工をお楽しみください。
竹かごの歴史
日本の暮らしと竹の関係はとても古く、紀元1世紀の縄文時代の遺跡からも竹かごは発掘されています。書物を紐とくと、日本書紀には、景行天皇が別府に立ち寄ったとき、食事担当の従者が、良質な竹を発見してメゴ(茶碗かご)を作ったという記述があります。
別府竹細工は、室町時代になり行商用のかごをつくって売りだしたことが工芸品としての始まりです。
そして江戸時代には別府は日本一の温泉地として有名になり、ざるなどが湯治客の土産品として好評だったことから、竹工芸は一大産業に発展。明治以降は茶道具や花器など芸術性の高い作品が作られ、一方ではそうした手仕事に、柳宗悦らが唱えた民藝運動の光が照らされ、「用の美」が見出されます。
戦中戦後の物資不足を補うべく大量に竹商材が作られた時代がありましたが、高度成長とともにプラスチックに圧され需要は激減しましたが、近年では、丁寧で精緻な日本の手仕事の魅力が見直され、生活に溶けこみかつ生活を潤すアイテムとして、注目を集めています。