桜咲く4月、一年の中で心地よくきものをお召いただける季節の到来です。蝶が新しい季節を届けてくれるかのよう。今月の「きものの愉しみ」をご紹介します。
佐竹塾 4月28日(火)・29日(水)
西陣織を始めて今年で70周年、美智子妃殿下をはじめとした各界の著名人に選ばれている「佐竹孝機業店」。現在、石川県を拠点に帯を製作し、加賀の献上絹である「加賀絹」の製作も、蚕を育てるところから行っています。京都西陣に店を構え、品格ある着物文化の一端を担っています。
今回は、「佐竹孝機業店」を家業とする佐竹美都子氏をお招きし、まるで蝶が羽ばたいているように角度によって輝きが変わる、軽やかな蝶の文様の帯や、西陣の機を駆使して織られた新柄など、様々にご案内いただきます。佐竹氏の素敵なお人柄に触れながら、存分にお愉しみください。
※同時開催 きものクリニック 4月28日(火)・29日(水)
佐竹美都子
1976年 京都市生まれ
1999年 同志社大学経済学部卒業
1999年 株式会社三和銀行入社
2004年 アテネ五輪セーリング日本代表11位
2005年 家業の西陣織製造業につく
2012年 株式会社西陣坐佐織設立
2013年 オリジナルブランド「かはひらこ」立上げ
馬場塾 4月1日(水)・2日(木)
日本一の帯の産地「京都西陣」から屈指の技術を誇る「とみや織物」の工場長・馬場洋次郎氏による「馬場塾」。このたび、平山郁夫シルクロード財団から工芸品としては初めての許諾を得ることができ、平山郁夫の代表作のひとつ「パルミラ遺跡を行く 夜」「小泉富士」の額絵を製作致しました。織物は、西陣の織の技を極限まで高めた「紹巴綴織(しょうはつづれおり)」で織り上げ、その技術は、拡大すると一目瞭然で、肉眼では判別できないほど細かく織られています。