半農半陶を実践する民陶の里
福岡県朝倉郡東峰村は、標高500メートル、高原の小盆地に位置するこの地で小石原焼と高取焼は誕生したといわれています。日用雑器の道を歩みながら「用の美」を確立した小石原焼と、「綺麗さび」と表現される遠州七窯の風格を今に伝える高取焼。
小石原焼が今日のような評価を得るに至ったのは、この二つの焼き物「民陶小石原」と「茶陶高取焼」の調和のとれた共存の賜物です。水田が広がり四季折々の美しい自然に囲まれた、冬は薪ストーブが欠かせないほど雪深いこの山里に、民芸運動の牽引者である柳宗悦、バーナード・リーチが来村したことで小石原の名は一躍有名となりました。民芸運動が活発化したことで小石原焼は再発見され「用の美」の民芸陶器として広く受け入れられ、一方の高取焼も陶器でありながらも磁器のような薄さと軽さ、華麗な釉薬で気品に満ちあふれた茶陶の歴史を紡いでいます。
主催:小石原焼陶器協同組合
・参加企業:カネハ窯/秀山窯/鶴見窯/まるた窯/マルワ窯/森喜窯/柳瀬本窯元(五十音順)
・青年部:鬼丸豊喜窯/上鶴窯/蔵人窯/圭秀窯/髙取焼宗家/髙取焼八仙窯/鶴見窯/早川窯/原彦窯/元永陶苑/森山實山窯(五十音順)