徳島県上板町を拠点とする、藍師・染師の若き集団「BUAISOU」の特集をします。
阿波藍~Japan Blue
阿波の藍作りは、天正13年(1585)蜂須賀家正が阿波入国後、藩の保護奨励によって吉野川流域の村々が藍の一大産地として栄えてきました。藩政時代から明治にかけて、全国的に名声を馳せた阿波の藍も時代の進展とともに衰退したが、その美しさと風合いが評価され、海外で「Japan Blue(ジャパンブルー)」として名を馳せています。
乾燥させた藍葉を藍寝床で適量の水を何度もかけては混ぜ合わす作業を繰り返し、発酵させてできた天然の染料が「?(すくも)」であり、それが天然藍染の原料となります。?の製造には長い月日を必要とし、特殊な技術と周到綿密な管理が必要とします。それだけに?を製造する職人は尊ばれ「藍師」と称されてきました。上板町は?の出荷量が全国で6割のシェアを誇る徳島県において、その8割が上板町で製造されています。かつては約2,000軒もの藍師が存在した徳島県も、化学染料の登場で今や5軒のみ。その数少ない藍師が作り出すすくもが、日本の天然藍染を支えています。
BUAISOU
阿波藍の産地として知られる徳島県上板町を拠点に、藍の栽培から、染料となる?(すくも)造り、染色、製作までを一貫して行う。
?に木灰汁、ふすま、石灰のみを混ぜて発酵させる伝統技法「地獄建て」で仕込むBUAISOUの藍染液は、素材を深く冴えた藍色に染め上げ、色移りしにくいという特徴を持つ。商品展開と合わせ、ワークショップや展示など、国内外にて幅広く活動を行う。
主催 上板町商工会
出展 BUAISOU??
photo : BUAISOU