日本の伝統的工芸品の産地とショップを?げる「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK」。4回目の今年は、東京五輪開催を控え、ますます関心が集まる東京の伝統的工芸品のひとつ「江戸指物」とコラボレーションします。
江戸指物
古くより木工が盛んだった日本において、その伝統的技法の中でも、金釘を一切用いず板材を組み立てる指物は、非常に高度な技術を要します。指物の歴史は京都が長く、平安時代の宮廷文化まで さかのぼることができ、当時は大工職の手でつくられていました。 専門の指物師が生まれるのは室町時代以降、武家生活の中で、棚類、箪笥類、机類の調度品が増え、また茶の湯の発達に伴い箱物類など指物への需要が増えてからのことといわれます。 こうした指物師は、戸障子(建具職)、宮殿師(宮大工)、桧物師(曲物師)などともに大工職から分化していったものでした。
京都の指物は、朝廷や公家用のもの、茶道用のものが 発達し、雅や侘の世界の用具として愛用されてきました。これに対し江戸指物は、将軍家、大名家などの武家用、徳川中期以降台頭してきた商人用、そして江戸歌舞伎役者用(梨園指物)として多く作られ今日に至っています。桑、欅、桐など木目のきれいな原材料を生かし、外からは見えないところほど技術を駆使し、金釘打をほどこしたりしないで作られる江戸指物には、職人の心意気が感じられます。切る、削る、突く、彫るという四つに集約される指物 の技には、頑固なまでの職人の個性が感じられます。
EVENT
<江戸指物 実演>開催日時:10/27(金)28(土)12:00~16:00
実演 :江戸指物伝統工芸士 井上健志氏
□井上 健志 Takeshi Inoue
昭和46(1971)年生 伝統工芸士。井上喜夫親方の長男で三代目。高校卒業後、家業に入る。平成21年関東伝統工芸士会功労者賞表彰。
開催日時:10/29(日)12:00 / 13:00 / 15:00 / 16:00 / 17:00
参加費 :2,160円(税込)※材料費込。製作した箸をお持ち帰りいただけます。
所要時間:各回30分程度 各回6名。
※先着順となっておりますので、お早めにお申し込みください。
講師 :江戸指物 河内 素子氏・小川綾子氏
〇河内 素子 Motoko Kawauchi
昭和52年生。伝統工芸士。大学で木材造形を学んだ後、井上喜夫親方に弟子入り。平成20年に全国伝統的工芸品工芸展で経済産業省製造産業局長賞、新人賞をダブル受賞。
〇小川 綾子 Ayako Ogawa
昭和43年生。東京都立城南職業能力開発センターにて木工の基礎を学んだ後、家具製作会社勤務を経て、山田嘉丙親方に弟子入り。
参加者氏名・メール・電話番号・希望時間をご記入の上 下記メールにお申込みください。
thecovernippon@madeinjapan.jp
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