400年以上の歴史を持つ「みかわち焼」。
江戸時代には平戸藩の厚い保護の下、朝廷や幕府への献上品を焼く御用窯として発展しました。陶土を塗り重ね図柄を立体的に表現する『置き上げ』の技法や、日本画のような描写など、他の追随を許さない高度な技術を確立しました。19世紀には、繊細優美な「みかわち焼」は、海を渡り、ヨーロッパの人たちをも魅了しました。薄作りの白磁は高い評価を得て、当時のものは大英博物館などに所蔵されています。
そして今、こうした御用窯で培われ、世界で評価された「みかわち焼」の伝統美と技術を、各窯元が改めて見直し、今の暮らしを彩る新しいうつわ作りに挑んでいます。新しいスタイルの「みかわち焼」をご紹介します。

出展
嘉久正窯/啓祥窯/平戸嘉祥/平戸洸祥団右ヱ門窯/平戸松山/平戸藤祥五光窯