春の訪れ 白磁に描かれた美しい日本の春
寒い冬が終わり、春の訪れとともに、梅・桃・桜と次々に草木が美しい花を咲かせます。春を愛で、その美しい日本の景色を、日本人はうつわにも描いてきました。
17世紀初めに誕生した有田焼は、当初白い磁器に染付(藍色)の模様が多かったのですが、17世紀半ばには、初代の柿右衛門により、「色絵磁器」が誕生しています。ヨーロッパに渡った有田焼のその美しい色柄は、ヨーロッパの王侯貴族を魅了しました。世界中の人々が心酔した手の込んだ細工と鮮やかな発色は、当時の有田焼の高い技術力を物語り、今も世界中で愛されています。
春秋文、枝垂桜、夜桜などの美しい景色や文様、花びらを模ったうつわなど、有田焼のうつわの中に描かれた「春」をお楽しみください。