1616年、日本で初めての磁器である有田焼が誕生し、今年で400年を迎えます。
THE COVER NIPPONでは この400年の伝統技術と先人たちの想い現代に受け継ぐ “今”の有田焼を、今年1年ご紹介していきます。
一月は、400年の幕開けとお正月を祝って、有田の銘酒「宮の松」とともに、様々なスタイルの酒器と祝いの器を特集します。是非、有田の酒器や器で、この年明けを寿ぎましょう。
有田焼創業400年
佐賀県有田町を中心につくられている有田焼。
かつて秀吉の朝鮮出兵のときに朝鮮から連れてこられた陶工 李参平が、有田の泉山(いずみやま)にて、良質の磁石を発見することから始まりました。李参平は日本で初めて白磁を焼いた有田焼の祖と言われており、良い磁器をつくるために必要な「磁石」「綺麗な水」「燃料となる赤松」がすべて有田にはありました。
その後、17世紀から18世紀にかけて、オランダ東インド会社(VOC)を通じてヨーロッパに輸出され、ヨーロッパの王侯貴族たちに愛されて、世界において日本の磁器を代表する代名詞となっていきます。明治に入ってからはパリ万博で最高賞を受賞するなど、有田焼の黄金時代を迎えます。その後、輸出量は減少していきますが、国内においては昭和の高度成長期とともに需要が拡大し、平成3年に最盛期を迎えました。そうして今、さらなる発展と可能性を模索するために新たな有田焼を創生しています。
■有田焼創業400年事業総合ウェブサイト