年の瀬がせまり、街のイルミネーションやディスプレイも賑やかになり、華やいだ気持ちになります。 そんな賑やかな雰囲気をさらに盛り上げる、自分へのご褒美にぴったりなワイングラスをご紹介します。

九谷焼の伝統技法と南ドイツのグラスが出会い生まれたワイングラス
ふっくらとしたグラスと、ほっそりとした九谷焼の脚とのバランスが美しく、目を魅かれるワイングラス。 「九谷焼」最初の商家として、文政5年(1822年)に金沢に創業した鏑木商舗と、世界的なガラスウェアの名匠、南ドイツSpiegelau(シュピゲラウ)のワイングラスが出会い、現代の特殊な接着技術によって完成したのが、このグラスです。

宝石のように美しいワイングラス
細かい模様と金の華やかさに目を奪われる繊細な絵付けは、世界的にもコレクターの多い仲田錦玉によるもの。一見、落ち着いた青や真っ白に見えるところには、よく見ると青や白のつぶつぶが描いてあります。この技法は「青粒(あおちぶ)」・「白粒(しろちぶ)」という九谷焼の伝統技法のひとつで、絵具を器に落とすようにしてぷっくりとした小さな点をひとつひとつ描きます。仲田錦玉の絵付けだからこその繊細さで、近くで見るとひとつぶひとつぶが細かく、きれいな渦巻き状に並んで描かれており、感動します。ほっそりとした脚を手にすると、そのひとつぶひとつぶを指先で感じることができます。

さらに「金盛」という技法で描かれた本金の鉄仙唐草文様は、ふっくらとした花びら、伸びやかな唐草、ひとつひとつレリーフ状に描かれており、見ていて飽きません。
ぱっと見た時の華やかさに魅かれ、手にとって間近に見るとその細やかさに感激するワイングラス。手にした時の高揚感はまるでジュエリーや宝石を手にした時のよう。自分へのご褒美に手に入れ、ゆっくりとワインを味わいたいと憧れるグラスです。
九谷焼のはじまり
加賀の地で約350年の歴史と伝統をもつ九谷焼。その始まりは加賀藩の命により、有田で陶芸を学んだ後藤才治郎が九谷村で開窯したことにあり、一度は廃窯になったものの、100年後には数々の窯元が立ち、「九谷五彩」と呼ばれる色彩豊かで豪華絢爛な美しさを現在までつなぎます。