お茶席・お稽古に 気軽に装う名物裂
名物裂とは、今より六百年ほど前の鎌倉時代より江戸時代にかけて、主に中国から日本に伝わってきた最高級の織物で、これらの裂は宝物のようにされ、大茶人千利休や小堀遠州の名前や、文様から名前が一品ずつに付けられ、博物館や美術館い大切に伝えられてきたものです。
こうした西陣織の名物裂には、改まった装いが求められるお席においてある種の安心感のようなものがあります。茶席において好まれ、粋人に愛好され、文化人の趣向に添った名物裂は確実に「礼」を意識させ、「和の品位」を想わせ、場においては正統な品格/格調を感じさせてくれます。 また、時に洒脱な印象さえも与えてくれます。 「礼」を表現しながらも仰々しくなく、上品な装いとしたいと思われる際には、とても使いやすい帯です。 少し改まって装いたいときから、準礼装まで幅広くお使い戴ける意匠なのです。 また、無地感覚の紬織物/御召織物などに添わせると洒脱な印象を表現することも出来ます。
今回お揃えするのは、品格や格調を与えてくれながら、気軽に装うことのできる、名物裂九寸名古屋帯です。お茶席はもちろん、お稽古や観劇、お食事会などに、色無地や江戸小紋など、無地系のきものに合わせて、安心感のあるコーディネートをお楽しみください。