その昔、冬にしぼられた新酒は、劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことから、このお酒は「冷卸(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。
ときは移って現在、日本名門酒会の〈ひやおろし〉も、春先に一度だけ加熱殺菌し、秋まで熟成させて、出荷前の2度目の火入れをせずに出荷されます。貯蔵の形こそ、タンクや瓶に変わりましたが、その本質は昔と変わりません。 暑い夏の間をひんやりとした蔵で眠ってすごして熟成を深め、秋の到来とともに目覚める〈ひやおろし〉。豊穣の秋にふさわしい、穏やかで落ち着いた香り、滑らかな口あたり、濃密なとろみが魅力のお酒です。
試飲会 夏こし酒 ひやおろし 9月26日(木)・27日(金)
日程:9月26日(木)・27日(金)会場:東京ミッドタウンガレリア 3F THE COVER NIPPON 店内
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営業時間:11:00 ~ 21:00
新政-あらまさ- 特別純米 六號 ひやおろし(秋田)
桃のような甘い上立ちとマスカットのような爽快感。ジューシーでありながら、すっきりとした味わい。720ml 1,365円
一ノ蔵-いちのくら- 特別純米ひやおろし(宮城)
一ノ蔵の「特別純米酒」の中で1番のお酒を選定。涼しい蔵の中で熟成させ、まるみ・なめらかさが増した調和のとれた味わい。720ml 1,327円
浦霞-うらがすみ- ひやおろし特別純米(宮城)
穏やかながらもメロンやリンゴなどの果実香が感じられ、まろやかで調熟感のあるふくらみが特徴の特別純米酒。720ml 1,407円
嘉美心-かみこころ- 旨口 ひやおろし(岡山)
米本来の旨さを表現しました。気品が感じられる澄んだ香り、口に入れた瞬間にまろやかな甘みが広がります。720ml 1,554円
越の誉-こしのほまれ- 雪の中にて寝かせたお酒(新潟)
雪室内の湿度、温度、静寂な時の流れが熟成を進めます。スッキリとした味わいの中にもふくらみと余韻が広がります。720ml 1,365円
司牡丹-つかさぼたん- 船中八策 ひやおろし(高知)
華のある香りを持ち、旨みたっぷりのリッチな味わいが口中で膨らみます。どっしりとした存在感のある純米超辛口です。720ml 1,628円
甲子-きのえね- 純米吟醸原酒 ひやおろし(千葉)
酒そのままの香りと味を残すため、過度なろ過はせず、ボディー感のあるしっかりとした味わい。口の中でスッと消える純米吟醸720ml 1,365円