秋の宵 至福の時間 燕鎚起銅器(新潟)A Blissful Autumn Evening with Tsubame Tsuiki Copperware(Niigata)
9/1(火) – 9/30(水)
江戸時代より新潟県 燕三条に伝わる、一枚の銅板を鎚で打ち継ぎ目のない美しい立体にする燕鎚起銅器の茶器や酒器を中心に揃えました。秋の夜長に至福の一杯をお愉しみください。
We have curated a selection of tea and sake ware crafted using the traditional Tsubame tsuiki technique, a distinctive form of hand-hammered copperware passed down in the Tsubame-Sanjo region of Niigata Prefecture since the Edo period. Each piece is shaped from a single sheet of copper, hammered by hand into a beautiful, seamless three-dimensional form. Savor a blissful drink on a long autumn evening.
古き伝統を受け継ぎ、磨きあげられた確かな技術を駆使して作り上げられた 「燕鎚起銅器(つばめついきどうき)」。
入念な手作業によって打ち込まれた槌目の美しさ、素朴な銅のやさしいぬくもりが、ひとつひとつ違った表情を見せてくれ、手造りならではの暖かさを伝えてくれます。
人類が初めて手にした金属は、「銅」と言われています。
江戸時代後期、仙台の渡り職人によって伝えられ、新潟県燕市で発展した燕鎚起銅器は、今や世界に名を馳せる“燕ブランド”の礎を築いた技術でありながら、非常に多くの工程を経て作られ、繊細な手作業となるため、熟練を要し、その伝統を継承し、一級のプロダクトを生み出せる職人は、今や日本でも数えるほどしかありません。
鎚起とは、金・銀・銅・錫といった金属の板を、大小の鎚(つち)やタガネで打ち延ばしたり、打ち縮めたり、焼いたり、叩いたりしながら成形し、最後に装飾や色をつけて、ひとつのうつわへと仕上げてゆくもの。銅器の表面は、金槌で叩いた面を広めに残した大槌目や、細かい金槌で文様を付け、着色も美しく、銅本来の色を生かした物から、錫を焼き付けた物など多彩、美しい模様は見ていても飽きることがありません。
素材の銅と銀には金属イオンの作用により浄化し、花瓶は花が長持ちし、酒器はお酒の味を引き立てる性質があります。また、アルミの2倍、ステンレスの25倍という優れた熱伝導率により、鍋は熱が容器全体に行き渡り、逆にカップなど冷たい飲み物を注げば格別な清涼感が得られます。鎚起の器は使い込むほどに味わいを増し、手にした人の愛情に応えます。
そして何よりも、鎚起銅器の最大の魅力は「経年変化」。
使い込むほどに色が渋く変化し、独特の色ずれと光沢が生まれ、味わい深い表情となり、使い手とともに過ごした時間の分だけ、風合いが増していきます。通のファンが多いのは、この無骨かつ美しい姿、本物志向の心をとらえて離しません。
そんな心の豊かさをもたらしてくれる逸品とともに、至福の時間をご堪能ください。




