「彩御深井」 南窯 工藤 工(岐阜)"Sai Ofuke” is a pottery made by Takumi Kudo of Minamigama. (Gifu)
4/1(火) - 5/6(火)
南窯の工藤 工さんによる「彩御深井(さいおふけ)」。美濃焼の指定15品目のひとつ「御深井」をベースに織部の緑、黄瀬戸の黄、瀬戸黒の黒、呉須の青など彩りを加えたシリーズ。
"Sai Ofuke” is a pottery made by Takumi Kudo of Minamigama. "Ofuke” is one of the 15 designated items of Mino ware."Sai Ofuke" is a series of pottery based on “Ofuke,” a pottery use a type of ash glaze (glaze made from plant ashes) that produces a pale blue or yellowish green color, and add on with Oribe green, Kizeto yellow, Setoguro black, and Gosu Blue added to the coloring.
南窯
南窯は、美濃焼の一大産地、岐阜県土岐市東部の山あい町駄知町で、主に、織部、志野、粉引、赤絵、安南風呉須絵等の手づくりの器を製作する工房です。
洋画家を目指していた工藤 陸雄さんが、絵を描く傍らはじめたのが南窯の前身、小松陶苑という赤絵付けの工房、それにあきたらず、器の制作にも手を出し「南窯」が生まれました。
その後、平成元年より、陸雄さんの息子 工藤 工さんがこの世界に手を染めめ、しばらくして南窯設立当初より行っていた鋳込み、動力、という大量生産の形を排除して、ひとつひとつを手づくりでおこなう現在のスタイルになりました。

彩御深井
「彩御深井(さいおふけ)」シリーズは、南窯を主催する工藤 工さんによるもの。
美濃焼の指定15品目のひとつ「御深井(おふけ)」は、淡い青色や淡い黄緑色が特徴の灰釉の一種で、青磁に近い性質をもった陶器で、名古屋城の御深井丸で焼かれたことに由来しています。
大胆で多彩な意匠の織部の後に生まれた華美でなくシンプルな美しさの御深井をベースに、織部の緑、黄瀬戸の黄、瀬戸黒の黒、呉須の青、等の美濃焼の色をまとわせ彩りを加えました。
一つ一つの器は加飾が全く違うので同じものはなく、すべてが一期一会のうつわです。

工藤 工
Takumi Kudo
工藤 工
Takumi Kudo
南窯 美濃焼伝統工芸士
1966年 岐阜県土岐市生まれる
1988年 多治見市陶磁器意匠研究所 入所。
家業の南窯にて、父・工藤陸雄に師事
1991年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2005年 美濃焼伝統工芸士に認定
2015年 南窯代表を継承

美濃焼伝統工芸品協同組合のホームページから、工藤さんの制作風景の動画がご覧いただけます。
南窯
岐阜県土岐市駄知町で創業50年を迎える南窯は、主に、織部、志野、粉引、赤絵、安南風呉須絵など伝統的な加飾の器を、一つ一つ制作している手作りの工房。