All Made in 桐生(群馬)All Made in Kiryu (Gunma)
3/22(土) - 5/6(火)
群馬県が誇る養蚕製糸業を基盤に、東の織都としての栄華を誇った桐生。数百年に渡って織りなされてきた桐生の次代に引き継ぐ魅力的な絹製品をお楽しみください。
Kiryu, once known as the “Weaving Capital of the East,” supported by Gunma Prefecture’s proud tradition of sericulture and silk-reeling. We invite you to explore the exquisite silk textiles of Kiryu, which have lasted for hundreds of years and will be handed down to the next generation.
All Made in 桐生「KIRIJUM」
「西の西陣、東の桐生」と並び称される絹織物の一大産地で、古くから繊維産業や織物産業が盛んな「群馬県桐生市」。養蚕・製糸・機織の技術の歴史は一千年を超え、今日も受け継がれています。衣服などを製品化するまでの間の工程(デザイン、撚糸、染、織、刺繍、縫製など)の技術が集積し、それぞれの分野の職人たちが暮らし、工場が立ち並ぶ街です。
しかし、現在では人口の減少や技術者の高齢化により減少しつつあります。継ぐ人がおらず閉鎖した老舗工場、安価で大量生産が可能な海外生産への移行、化学織物の普及により減少傾向の天然繊維産業など。
そこでこの現状を打破し、伝統ある技術を守り歴史を受け継いでいこうと、繊維をつくることから縫製まで、すべての工程を桐生で行う 「All Made in 桐生」でのものづくりから生まれたのが「KIRIJUM(キリジャン)」です。

養蚕から刺繍まで
蚕がつくる繭から採取できる絹は、いつの時代も重宝される天然繊維です。その蚕を飼育し繭を生産することを養蚕と言い、日本そして桐生の主要な産業のひとつです。
しかし現在の養蚕農家の数は 1989年の57,230戸から2020年には228戸にまで減少し、20年余りで95%が消滅しています。桐生市のある群馬県では、日本の繭生産の4割近くを担っていますが、消えゆく産業の波は他人事ではありません。
この歴史ある産業を絶やさぬため、KIRIJUMでは、自ら「ぐんま200」を養蚕しています。
「ぐんま200」は繭糸の太さや色のほか、糸のほぐれ易さ、染色性の良さなどにおいて特徴があり、高級呉服や洋装品、ニット製品など幅広く使われているぐんまシルクを代表する絹糸です。
また、桐生には繊維工場があり、生地を織る機屋、織られた生地を染める染色工場、カタチにしていく縫製工場、刺繍やプリント工場、プレスする仕上げ屋など、現在でもあちこちに存在しています。

そして、KIRIJUMの一番の特徴である華やかな刺繍は、多くある刺繍の中でも特に技術を要する、日本独自の技法「横振り刺繍」。
横振り刺繍は、左右に針が動く横降りミシンを使い、足元にあるペダルで刺繍のスピードや針の振れ幅を調整し、職人の手で図案通りに絵や柄を起こしていきます。
さらに一度縫った縫い目の上に刺繍を重ねることで、コンピューター式ミシンの刺繍にはない厚みや立体感が生まれ、まるで絵画のような美しい刺繍に仕上がります。

群馬県が誇る養蚕製糸業を基盤に、東の織都としての栄華を誇った桐生。数百年に渡って織りなされてきた桐生織の次代に引き継ぐ魅力的なMade in 桐生の製品が揃いました。歴史ある桐生の物づくりを、未来へと紡ぐ、現代のスタイルの桐生製品をお楽しみください。

■参加企業・ブランド
KIRIJUM / 高光織物×ailéFanM / SILKKI / 泉織物 / OSAMU MITA / itomoti / 000 (トリプル・オゥ) / 上州絹屋 (順不同)