KIMEKOMI METHOD – 江戸木目込人形KIMEKOMI METHOD - Edo Kimekomi Dolls
12/1(日) – 1/31(金)
江戸木目込人形の節句人形を手掛ける「柿沼人形」より「節句人形に限らず江戸木目込人形を手にしてほしい」との思いから誕生した、招き猫・ダルマ・トレイなど新スタイルをご紹介。
Kakinuma Doll is making an Edo style kimekomi doll or the doll with the edges tucked into grooves in the wood, mainly for the dolls for the festivities. We introduce new styles of dolls which they wish customer to familiarize other than the doll for the festivities, such as Maneki-neko, Daruma, and tray, the new styles of dolls
江戸木目込人形
木目込人形の起源は、江戸時代中期に京都上賀茂神社で、神官が祭事に使う柳筥(やなぎばこ)の材料の残りと、神官の衣裳の残りを使って木彫りの小さな人形を作ったのが始まりです。
衣裳の布を木の切れ目に挟み込んで作ることから次第に「木目込人形」と呼ばれるようになりました。衣裳着人形が胴体に衣裳を幾重にも着せつけるのに対して、木目込人形は桐材を糊で固めた桐塑(とうそ)で胴体の原型をつくり、人形の衣裳は胴体にぴたりと添うように木目込まれるので、胴体の姿の美しさや動きの面白さがはっきりと出ます。
「柿沼人形」は、1950(昭和25)年に創業した、江戸木目込人形の節句人形を手がける工房です。二代目・柿沼東光さんは、独創的な人形づくりで数々の栄誉に輝く伝統工芸士です。螺鈿の象嵌、彩色二衣重 などの独自技法の追求、時代を見つめた斬新な人形づくりにも意欲的に取り組んで来ました。
「節句に限らず江戸木目込人形を手にする機会を増やしたい」との思いから誕生した「招き猫」シリーズや、木目込む布地の取り合わせ、また革など新しい素材の採用で、まったく新しい江戸木目込人形の世界を創り出しています。
「招き猫」シリーズ
「招き猫」は古来より、開運招福や千客万来、商売繁盛をもたらす縁起の良い置物として、多くの日本人に愛用されてきました。右手を挙げている猫は金運を招き、左手を挙げている猫は人(客)を招くとされています。「風水」シリーズや、スワロフスキーやパワーストーンをあしらい、胴体には絹地のほかプリント布や革など、従来の木目込にはなかった素材を取り入れることにより、招き猫の新しい世界観を展開しています。
「木目込トレイ」シリーズ
多彩な生地を用い、固い木地に目打ちやヘラで布地を隙間に入れ込んでいく、木目込み技術を平面的に用い、クッション性をもたせることで眺めるだけではなく機能性をもつデラックスなトレイを製作しました。枠には会津塗りを施し、艶やかな質感をプラス。色の構成や、縁起のいい亀甲文様、西陣織などを取り入れ、繊細さと豪華さを表現しています。
「江戸だるま」西陣シリーズ
職人がこだわった西陣織を選定し、江戸木目込み技法を用いて作られただるま。丸い造形にしわを寄せず木目込みをするのは熟練のなせる技。一つ一つ丁寧に心を込めて仕上げています。
だるまは願い事を叶える縁起物です。
柿沼人形
1950(昭和25)年創業。東京都荒川区で創業した江戸木目込人形の工房。ひな人形や五月人形などの節句人形を中心に、時代の変化に合わせて、革新的なアイテムを開発。伝統工芸士の柿沼東光を筆頭に、多くの職人たちが江戸木目込人形を伝え続けている。