[工芸WS]王地山焼鎬体験 青磁一輪挿し[Craft Workshop] Experience of Ojiyama Shinogi technique: Celadon glazed vase
11/16(土) ・17(日)
江戸時代後期に篠山藩の藩窯として始まった王地山焼独特の美しい青磁に、「鎬(しのぎ)」技法を使って装飾を施し一輪挿しを製作。王地山焼の伝統の手技を体験していただきます。
This workshop is to create a vase using the "shinogi" technique to decorate the beautiful and unique Ojiyama celadon porcelain, which began as a kiln for the Sasayama domain in the late Edo period. You will experience the traditional techniques of Ojiyama ware.
幻の磁器を復興、その火を未来へと紡ぐ―王地山陶器所
王地山焼の始まりは江戸時代末期、文政年間(1818~30)。当時の篠山藩主であった青山忠裕(あおやま ただやす)が、三田藩で青磁焼成に成功した京都の名工、欽古堂亀祐(きんこどう かめすけ)を指南役として迎え、王地山の地に築いた藩窯がそのルーツです。
製品は、青磁・染付・赤絵などの中国風の磁器を模したものが多く、手彫りの土型で素地を型押し成形するなど、繊細かつ高度な技術をもって作られていました。当時、大名たちの間では、茶器を焼く藩窯を持つことが流行していました。
また、藩主の社交や藩内の産業育成などが開窯の背景であったと考えられています。篠山藩や地元の豪商などの保護もあり、嘉永年間(1848~54)の最盛期には幾多の気品ある作品が焼かれていましたが、明治2年(1869)廃藩置県を目前にして廃窯の運命となり、一時は幻の磁器となってしまいました。
現在の王地山陶器所は、廃窯から100年以上の時を経た昭和63年(1988)に、同じ王地山の麓に復興されました。 独特の緑色の青磁、染付、赤絵などの作品を当時の技法を使って製作しています。100年以上の時を経て蘇った王地山焼は、その美しい色合いと繊細な表情が高く評価されています。
王地山焼の伝統技術を体験
今回のワークショップでは、王地山焼独特の緑色の青磁に、伝統を受け継ぐ「鎬(しのぎ)」という技法を使って装飾を施し、一輪挿しを制作していただきます。
鎬とは、カンナを使って器の表面に溝を彫る技法で、面取は表面を平らに削る技法です。青磁特有の釉薬の濃淡が、その美しさを引き立て奥行きを与えています。
体験していただいた素材を王地山に持ち帰り、王地山焼の職人により、ひとつひとつ釉薬をかけて焼成します。完成した作品はTHE COVER NIPPONにてお受け取り下さい。
※お渡し予定:12月中旬以降
※万が一、輸送および焼成中に破損してしまった場合は、同等の商品をお渡しします。
講座概要
- 講座
- 王地山焼鎬体験 青磁一輪挿し
- 日時
- 11月16日(土) 第1回 13:00~14:30 / 第2回 15:00~16:30 / 第3回 17:00~18:30
11月17日(日) 第1回 11:30~13:00 / 第2回 13:30~15:00 / 第3回 15:30~17:00 - 会場
- THE COVER NIPPON店内
- 定員
- 4名 / 各回 ※事前予約制 / 定員になり次第締切と致します。
- 会費
- 8,000円(税込) 材料費込
- 講師
- 王地山焼 竹内 保史
- 注意事項
-
・磁器土を扱いますので、衣類が汚れる可能性がございます。気になる方はエプロン、タオルなどご持参ください。
・受講料のご入金の確認を持ちまして「受講確定」とさせていただきます。「受講確定」後キャンセル・受講料の払戻しはできませんことをご了承ください。
・予定しております内容が余儀なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
・災害などのやむを得ない事情による開催中止を除き、参加費のご返金は致しません。
・お申込み情報は最新に更新されていない場合がございます。お申込み頂いた際にすでに満席の場合はご容赦願います。
小さな一輪挿しを製作します。
一輪挿し画像=完成イメージ
講師プロフィール
王地山焼
竹内 保史
Takeuchi Yasushi
王地山焼
竹内 保史
Takeuchi Yasushi
- 1973年
- 佐賀県生まれ、大阪に移る
- 1992年
- 大阪府立港南高等学校美術科卒業 王地山陶器所入所
- 1994年
- 西脇市美術展覧会 優秀賞受賞[’05]
- 2009年
- 第63回姫路市美術展 入選
- 2014年
- 第43回日本伝統工芸近畿展 入選[’15 ’17 ’18 ’20]
- 2015年
- 第53回兵庫工芸展 神戸新聞社賞
イベントワークショップ情報を
メールマガジンでお届けしています
THE COVER NIPPONでは、産地の方をお招きして伝統工芸に触れるワークショップや、各種イベント・オーダー会などを開催しています。メールマガジンをぜひご購読ください。
これまでのワークショップはこちらから