100年を超えて受け継ぐ「吉野民藝」Yoshino Mingei, passed down for over 100 years
福岡県大川市にて創業100年以上の境木工がつくる民藝家具シリーズ。まるで一枚の絵画を思わせる流れる欅の木目、日本伝統模様の重厚な装飾、芸術作品のような佇まいの家具です。
Mingei furniture series made by Sakai Woodworks, established over 100 years ago in Okawa City, Fukuoka Prefecture. The flowing grain of Keyaki wood evoke a painting, and the imposing decoration of traditional Japanese patterns gives the furniture the appearance of a work of art.
吉野民藝
吉野民藝は、福岡県大川市にて創業100年以上の境木工がつくる民藝家具シリーズです。
吉野民藝で使用している欅材は、日本国産です。国産の欅は、非常に堅い木材で、加工が安易ではありません。しかし、だからこそだからこそ耐久性が高く、長く使える家具をつくることができます。
吉野民藝で使われている欅(ケヤキ)は、ニレ科ケヤキ属の落葉高木で、日本では本州・四国・九州に分布しています。木目の美しさが特徴で、材質は硬く摩耗に強いため長期間の使用に適しており、家具や建材に重宝されています。長年の経験からの目利きをいかし、特に質の良いケヤキ材を厳選しています。
厳選された日本国産の欅材
「蟻組」は板と板を接合する日本の伝統的な組手技法のひとつです。
釘などを使わず、くびれのついた木の継目を組み合わせることで、非常に強固で耐久性に優れた家具に仕上がります。蟻組によって、反りなどの板の自然変形を抑え精巧な姿を保ち続けることができます。
強度を高める伝統の組木技法「蟻組」
江戸時代、船で舟券や貨幣、帳面などの貴重品を入れるための船箪笥というものがありましたが、それらの貴重品を盗難から守るため船箪笥には「カラクリ」を使用していました。その「からくり」技法を取り入れ、秘密の仕掛けが施されています。「からくり」「かくし」は、100 年の箪笥づくりの技術を受け継いでいます。
船箪笥から引き継ぐ「からくり」
民藝家具として、今の暮らしに
民藝家具とは、1926年に柳宗悦らによって提唱された『民藝(民衆的工藝)運動』の中で、無名の家具職人が民衆のためにつくった家具のことを指します。
民藝家具には風土や暮らしに根付いた美しさがあるとされていますが、境木工の吉野民藝もまた、大川独特の文化の中で創作された「榎津箪笥(えのきづだんす)」と呼ばれる箪笥づくりを伝承しています。そして、民藝の想いを大切に、時代と共に変わるライフスタイルに合わせ、吉野民藝を現代の民藝家具へと進化させています。
– 30輝整理タンス 銀古美金具 黒色
– 80階段タンス 神代色 / 80キャビネット 神代色
– 30車片開タンス 朱色
私たちの生活スタイルは変わり続けています。今の暮らしに合わせ、自由な発想でさまざまなシーンにお楽しみください。
境木工
境木工の創業は明治40年。100有余年、時代の移り変わりと共に様々な家具を企画・製造してきた老舗工場。木工の町、大川で境熊吉が1人でものづくりをスタートし、弟子を1人2人と増やし、大川の人々に支えられながら会社・工場と共に成長。大川から日本全国へ広がりをみせた先代の心意気を受け継ぎ、家具作りを通じて豊かで楽しい生活空間作りに貢献する精神を日本から世界へ拡げています。