川連漆器「漆工房 攝津」(秋田)Kawatsura lacquerware “Lacquer Workshop Settsu” (Akita)
11/1(金) - 11/30(土)
下地から仕上げまで一貫した手作りにこだわり、「いつの時代でも長く使え、愛されるもの」、忙しい暮らしの中でふと「美しいと思う 感じる心」を取り戻せる一品をお届けします。
We are proudly introduce Kawatsura lacquer wear which produce from base work to finish the wear by hand. These are products that will be worn and loved for a long time at any time of the year, and that provide beautiful inspiration and enrichment in our busy lives.
800年の歴史ある漆器の産地「川連漆器」
秋田県南部に位置する湯沢市の川連(かわつら)町は、奥羽山脈の豊富な森林などの環境に恵まれ、古くから漆器作りがさかんな地域でした。漆器作りの始まりは、鎌倉時代にさかのぼると伝えられています。
川連漆器の特徴は、堅牢で丈夫な作り。下地工程の丹念さ、塗りの丁寧さに定評があります。輪島塗りや会津塗りなどに比べると、装飾は比較的シンプルで、普段使いの漆器として人々に親しまれてきました。
漆工房 攝津(せっつ)は、川連漆の工房です。自然の恵み「うるし」に魅せられ、翻弄されながらも「いつの時代でも長く使え、愛されるモノ」を信念として、日々製作に励んでいます。
分業制が進む漆器業界の中、下地から仕上げまで一貫した手作りにこだわり、使用者の様々な要望に応えることで長い伝統を引き継いできました。常に新しい表現が追求される中、時代と共に“技法”も進化。自然が与えてくれる素材を駆使し、工業製品には表現出来ない真の色艶を追い求めています。
川連漆器は艶のある花塗漆を用いるのが通常ですが、漆工房 攝津では仕上げを落ち着いた艶で留めています。経年変化で全体の艶が自然と増していく「漆の色艶を育てる楽しみ」を提供しています。
銀彩シリーズ
銀地を用いた木製漆器は、金属的な質感ですが手に取った時に温もりを感じられる一品です。
「銀地」は、乾漆に銀粉を撒き、漆を塗り固め、研ぎ出しつつ銀の粒を削り、最後は手で直に磨くことで銀本来の色艶を表現する技法です。変色しやすい特徴を持つ銀を用いることで、比較的早い期間で経年変化をお楽しみいただけます。もちろん、磨き直すことで、本来の光沢に戻すことも可能です。
琥珀シリーズ
「琥珀」は、金箔を幾重にも重ね、琥珀色をした木地呂漆(透漆)を塗り重ねる技法です。金箔を複数層にすることで、琥珀色に数段階の明暗が生まれ、漆ならではの色艶が生まれ、使い込むことで漆が透明度を増していき、金箔の色がより明るくなるという経年変化を楽しむことも出来ます。
漆工房 攝津
800年の歴史ある漆器の産地「秋田・川連」にて70余年。伝統の技をベースに、高い技術力と独創性で生み出した漆工房 攝津。深みのある色合いの塗り、すっきりした器の形、品の良い装飾が特徴の品は、普段使いにもハレの場でも映える大人の魅力にあふれています。