金箔の質感が生む贅沢なインテリア(石川)Luxurious interior created by the texture of gold leaf (Ishikawa)
9/1(日) - 9/30(月)
400年もの歴史を持ち、建築や美術品など伝統工芸品に欠かせない金沢箔。金箔や銀箔を使用した貴重な逸品の屏風から、現代のライフスタイルに合わせたアートパネルの受注販売会。
Kanazawa gold leaf has 400 years history, and is indispensable for traditional crafts ,architecture and artworks. This is a made to-order event which you can order items ranging from precious folding screens made with gold and silver leaf to art panels suited to modern lifestyles.
金沢箔の輝きと職人の技術
日本の金箔はほぼ100%が金沢で作られています。金沢で金箔が初めて作られたのは、加賀藩の藩祖前田利家公が、豊臣秀吉より朝鮮の役の際に命を受けた文禄2年(1593年)と言われています。また、金箔が金沢で高いシェアを誇る理由として、幕府から箔打ち禁止令が出ている中でも、加賀藩の細工所を中心に箔の隠し打ちが続けられてきた結果、限られた材料で量と質を求める技術が研鑽され、優秀な技術が培われてきたからと言われています。
金箔はおよそ1万分の1~2mmの薄さです。約2gの金を畳一畳分の大きさまで延ばすと、1万分の1mmという薄さとなります。極限の薄さまで延ばすには、卓越された職人技と、金箔づくりを左右すると言われている紙仕込み、金箔づくりに適した気候などあらゆる要素が必要とされています。加賀百万石の時代から400年以上の時を越え、金沢の地に継承されてきました。
箔の可能性を極限まで追求したアートパネル
日本伝統の蒔絵を進化、そして深化させた独自の箔蒔絵と、ラグジュアリーブランドのインテリアデザインを手掛ける世界的デザイナーと協働して作り上げたコンテンポラリー箔アートを、箔一の職人技で融合したアートパネル。綺麗に貼ることを美とする当たり前の概念を捨て、シワ感などタブーなことを組み合わせることで、より自然に、より自由に仕上げられています。
壁にフラットに飾ることができるため部屋との一体感が生まれ、月日の流れと共に箔の色彩が美しく変化します。また、複雑な光の反射がもたらす金沢箔の美しさは、和洋問わずどのような空間にもお使いいただくことができます。
受注会では、デザインバリエーションを用意し、それぞれサイズをお選びいただけます。実際の質感をご覧いただきながら、新しい箔の魅力をお愉しみください。
利休屏風 月と雲 1,650,000円(税込) 月と雲の光りと影を、金沢箔でシンプルに描いた屏風。
屏風は期間中、贅沢に金箔を使用した芸術性の高い利休屏風もご用意しています。美しい日本美をご覧いただけます。
屏風は眺め方によって色合いや物語が変わります。一扇一扇、それぞれに込められた作り手の想いを浮かべながら、季節を感じて暮らすことこそ、日本人ならではの感性ともいえます。変わりゆく四季のうつろいと風情を、ご自宅の中でお愉しみ下さい。
二曲一双屏風 老梅図 3,300,000円(税込) 左右対となる老梅を描いた二曲一双屏風。
箔一
箔一は、石川県金沢市で創業した「金沢箔」を用いたものづくりを行っているプロダクトブランドです。創業1975年、箔一が日本で初めて金沢箔を主役とした工芸品を生み出し、これに金沢箔工芸品と名付けたことから工芸品としての価値が認められるようになりました。今では工芸品だけでなく、化粧品、食品、建築など様々な分野に事業を展開し、金沢箔の可能性を広げています。