暮らしに煌めきを 美しい江戸硝子(東京)Adding sparkle to your life: Beautiful Edo Glass (Tokyo)
8/1(木)~8/31(土)
江戸硝子職人が一つ一つ丁寧に創り出す、2色のガラスを重ねて吹く「中金色被せガラス」を生み出した硝子使いの達人「中金硝子」。切子の加工を施したオリジナル商品を特集します。
Nakakin Glass is a master of glasswork, and the creator of Nakakin Colored Glass, which is made by blowing two colors of glass together, carefully crafted one by one by Edo glass artisans. We will feature original products with cut glass processing.
手づくりの伝統工芸品「江戸硝子」
江戸時代から続く、ヨーロッパ伝来の技法による江戸硝子。東京の地場産業として長い歴史を誇り、透明度と高い加工技術で知られています。
製造方法は、1,400℃ほどの高温で熔かされたガラスを鉄製の棹(さお)で巻き取り、吹いたり、 押したり、延したりしていろいろなガラス器を手作業で形作ります。
機械物と一線を画す優美な形、和の情緒が漂う色あいが、見る人の感性を刺激します。

グラス3層被せ 葡萄切子
色ガラスを内側と外側に被せ3色のグラデーションの色被せグラスに江戸切子職人が葡萄の文様を施しました。左:型を使わない職人の感性でつくられる宙吹き技法の器。
都内でも数少ない、江戸硝子を製作する工房「中金硝子」。同社が考案した「中金色被せ(いろぎせ)ガラス」は、色の異なる2種類のガラスを重ねて吹いて作られたもの。2色の硝子を重ね合わせて吹く「ポカン工法」は、創業者の中村金吾が考案したもので、今では多くのガラス工場で使われている技法です。
江戸の硝子製品といえば「江戸切子」が知られていますが、江戸時代に生まれたガラス製法を継承した手づくりガラスを「江戸硝子」と言い、江戸硝子に切子を加工した製品を「江戸切子:と言います。

アサガオランプ
手造りのガラスに切子で朝顔を表現した、ポータブルランプ。壁や天井に広がるあたたかな光が、癒しのひとときを提供してくれます。

Nakakin粋彩切子
吉祥模様。「籠目」「花紋」「菊紋」切子が施された江戸切子職人 新田登四夫さんデザイン「宝尽し」切子シリーズ

Nakakin粋彩切子ぐい呑逆さ富士
真上からのぞくと花火のような模様、逆さにすると富士山の形。見る角度や、光の当たり方次第で、キラキラといろいろな表情を見せてくれます。
中金硝子
1946年創業以来、2色のガラスを重ねて吹く「中金色被せガラス」を主に製造。創業者である先代が考案した2色の硝子を重ね合わせて吹くポカン工法を継承し、発色豊かな現代にマッチしたガラス製品を製造しています。