黒檀彫刻 上原工芸(沖縄)Ebony Carving, Uehara Kogei (Okinawa)
非常に硬く重いため彫刻には不向きとされている黒檀。その硬さを活かす事で緻密で繊細な彫りや重厚で大胆な彫りから生み出された毘沙門天や不動明王、七福神や根付けなど揃います。
Ebony is considered unsuitable for carving because it is extremely hard and heavy. By taking advantage of its hardness, the company produces a lineup of fine and delicate carvings, massive and bold carvings of Bishamonten, Fudo Myoo, the Seven Deities of Good Fortune, and netsuke, etc.
沖縄のサトウキビ畑に囲まれた静かな環境の中にある上原工芸は、主に黒檀を使用し彫刻を行なっています。沖縄で黒木(クルチ)と呼ばれる琉球黒檀は、古くから三線などに使われ尊ばれてきました。
成長が非常に遅い黒檀は限られた地域でしか生育せず、また乱伐が進むことにより希少な木材として扱われています。非常に硬く重い為、彫刻として用いられることが滅多にありませんが、硬さを活かす事で緻密で繊細な彫りや、重厚で大胆な彫りなど幅広い表現が可能です。
父の上原琉雲さんは、神戸で修行後、珊瑚職人から木彫職人になり、現在は長男の上原荘雲さんとふたりで行なっています。堅牢なため彫刻刀では削れず、歯科医が使うルーターを用いて少しずつ削り、製作しています。
1月2日(木)〜1月5日(日) の4日間、上原荘雲さんによる実演会を行います。主に根付けなどの彫刻を行います。この機会に黒檀彫刻の世界をご堪能ください。
実演概要
日時 1月2日(木)~1月5日(日) 12:00~18:00
会場 THE COVER NIPPON店内
実演 黒檀彫刻家 上原荘雲(上原工芸)
※開催内容は変更になる場合がございます。予めご了承ください。