新年にきものをお召しになると、あらためて、きものをよりお愉しみいただくには、組紐や帯揚がとても重要であることにお気づきと思います。コーディネートはもとより、締めやすさによって 着姿の美しさにも大きく影響します。そこで、今年のきものの愉しみ第一弾は、美しく締めやすい組紐を特集します。
江戸組紐 五嶋紐(ごとうひも)
五嶋紐とは、無形文化財 故五嶋敏太郎によって確立された組紐です。
帯締め・羽織紐の製造問屋栗田商店の支配人として帯締め・羽織紐の創作やデザインに心血を注ぎ、新しい組み方の考案や技術指導者としての努力を続けました。昭和35年に文化庁から日本初の伝統工芸品に指定されました。また皇室に献上する草履の鼻緒に使われた組紐第一号です。五嶋紐は戦国時代、兜の緒に使われていた組紐の技法で組まれており、締めるとぎゅっと締まり、手組みなので動きにあわせて伸び縮みします。その締め心地のよさ、美しい色使いの虜になることでしょう。
その他、京都で代々続く老舗職人が一本一本組み、手間をかけた手組みのものから、特別にお求めやすく1万円均一でご購入いただけるものまで、多数お揃えしました。手組みは年間の生産数が限られている、とても希少な逸品です。ぜひこの機会に、締め心地の違いを体感してください。