日本を代表する伝統工芸として知られる輪島塗と有田焼。今回は、輪島塗から「輪島キリモト」、有田焼から「李荘窯」のうつわを集めました。伝統に裏打ちされた技術とセンスでつくられた独創的なお重や、普段使いにも洒落た工夫あるうつわ、酒器や茶器など美しく優れた道具類など。人が集う季節のおもてなしを華やかに彩ってくれることでしょう。

輪島キリモト×有田 李荘窯 トークショー「モノづくりのスタンダード」
会期中は、それぞれの産地を牽引し、国内外で活躍するお二人をお招きし、トークショーを開催します。
おふたりは、常にそれぞれの産地において、その時代の最先端を走り、新しいモノづくりを追求しています。伝統工芸の世界において、常に新しい挑戦し、新しいモノづくりを創造することで、いずれそれが産地のスタンダードとなる。と考え、あくなき挑戦をしています。こうして生み出す過程や、新しい挑戦を映像や写真をお見せしながら、おふたりにお話しをお聞きします。
革新的なモノづくりを生み出す創造性、あくなき技術の探求心、道具でありアートであるこだわりの美意識、などおふたりの熱いモノづくりへの想いをトーク形式でお聞きします。
イベント概要
タイトル 輪島キリモト×有田 李荘窯 トークショー「モノづくりのスタンダード」
日時 12月6日(金) 19:00- 21:00 (会場18:45)
会費 無料
ゲスト 輪島キリモト 桐本泰一・李荘窯 寺内信二
※当日は簡単なアペリティフをご用意しています。
輪島キリモト 桐本泰一 プロフィール
石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。江戸時代後期から明治・大正にかけては輪島漆器製造販売を営み、昭和の初めに木を刳ることを得意とする「朴木地屋・桐本木工所」に転業。漆器木地業としてのノウハウを蓄積して2015年 商号を「輪島キリモト」とし、木地業を生業にしながら、多くの力ある職人達と一緒に、木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなモノ作りに挑戦し続けている。
1985年筑波大学芸術専門学群生産デザインコース卒業、コクヨ(株)意匠設計部を経て、1987年家業の桐本木工所入社。同年代の職人たちともネットワークを組み、今の暮らしの中で使うことが出来る漆の器、インテリア小物、家具、建築内素材など、幅広い創作活動を行なっている。
- 1962年
- 石川県輪島市生まれ。
- 2001年
- 「石川県デザイン賞」受賞。
- 2005年
- 「いつものうるし」発刊。
- 2008年
- 「元気なモノ作り中小企業300社」に選定。
- 2018年
- 第2回三井ゴールデン匠賞グランプリ受賞。
李荘窯 寺内信二 プロフィール
1957年創業。有田焼の陶祖・李参平の住居跡に開窯。 創業時から続く少数精鋭の体制を大切にしながらも、有田の伝統である染付から、モダンで革新的なデザインの磁器まで、幅広い器の製造を手掛ける。李荘窯の四代目当主として、時代に左右されない美しいかたちを有田焼の伝統と品質で表現し続けながら、国内外のトップシェフとのコラボレーションを精力的に行っている。
- 1962年
- 佐賀県西松浦郡有田町生まれ。
- 1985年
- 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業
- 1988年
- (株)アイトー商品開発室入社
- 1991年
- (有)李荘窯入社
- 2008年
- 「佐賀大学ひと・もの作り唐津プロジェクト」佐賀大学文化教育学部非常勤講師就任
- 2014年
- 「九州・山口陶磁展」第2部「産業陶磁器」初出品第3位
- 2015年
- 「九州・山口陶磁展」第2部「産業陶磁器」経済産業大臣賞第1位
- 2018年
- 「有田国際陶磁展」第2部「産業陶磁器」経済産業大臣賞第3位