東日本大震災から2年、多くの犠牲になられた方々への哀悼の誠をささげるとともに、会津から福島に東北に元気を発信します! 会津漆器・本郷焼・食品・民芸品など様々な会津をお届けします。
震災復興応援 会津展
「会津から福島に東北に元気を発信します!」 2013年3月9日(土)~3月24日(日)
<甦る「会津絵」>
かつて会津藩を支えた武家社会、その武家文化を象徴するとも思われる文様を持っています。その艶やかさ、美しさは時代を超えた今も、少しも変わりません。
会津絵は、朱、緑、黄、茶などの彩漆に、ひときわ目立つ金箔を加えて、檜垣、破魔矢、松竹梅の文様、鶴亀を配したものもあります。文様の解釈は様々な通説がありますが、総じて「めでたさ」を表わし、祝いの席、祭事、神事、茶会などに使用されたと思われます。文様のうち、緑漆で描かれた松と竹は、常緑という点から長寿を表わし、朱漆で描かれた梅のその見事なまでの艶やかさは、自由にどこにでものびる枝を表現して、春を謳歌するようにも見え、華やかな繁栄を示すものでしょう。梅の枝の漆絵の下に見え隠れするように矢羽根が描かれています。これは戦の図をさりげなく絵の中に配し、勝連を祈願したようにも見えます。
このように武家文化華やかりし頃に誕生した会津絵も、戊辰戦争の後には、武家社会の解体とともに明治文明開化の中で、いつしか姿を消してしまっていたのです。
今ここに、甦る会津絵として現代の工人の腕によって、みごとに仕上げられ、いつまでも美しい会津絵が引き継がれていきます。
協力:福島県会津若松市役所